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談話室
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--このページは、投稿1ぺージから1部投稿記事を切り離し、ページを追加ました。                   2020/6/27
                     投稿2
 
           第18回ショパンコンクールの思い出      2021/10/30
                                    A組 奥田智恵子
 世界3大音楽コンクールの一つでワルシャワで5年に一度開催されるショパンコンクールは私にとって
非常に魅力的、どうしても聴きたいものの一つです。
 今までの優勝者にはアルゲリッチ、ポリーニ、古くはハラシェビッチがいます。ハラシェビッチは私が
中学生の時来日され、担任の先生が演奏会につれていってくれたピアニストです。
 その感動が忘れられなくてピアノとショパンが大好きになりました。
 そしてなんと!前回も今回も審査員にいてびっくりしたのでした。 前回は恥ずかしがりもせず何回も
審査員席を覗きに行きました。 ハンサムで知的な面影があって嬉しかったです。
 2015年のこのコンクールは二回目で慣れてきましたので二次予選40人を聴きながら自分なりに
採点したり、お気に入りのピアニストの写真を撮ったりして楽しみました。
 この時の優勝者チョ ソンジンは日本でその後も熱狂的なおっかけが沢山いて沸かせています。
 さて、今回は、、、期待していましたのに、旅行会社から「コロナによるツアー中止のお知らせ」が
8月に舞い込み、がっかりしたのでした。今年は6月に発表会を済ませて10月をあけて待機して
いましたが、仕方なくオンラインに頼るはめとなりました。
 しかし前回にはなかったデジタルの環境がすごく良くなっていて音の質も映像の撮り方も感心しました。
 日本人は浜松国際コンクール2位の牛田智大は惜しくも二次で敗退。「ヤマハを選んだせいだ」と
巷で噂されました。私は前回のヤマハをこの耳で聞いた限りではスタインウェイに負けないつややかな
音色を醸し出していたからそうは思いませんでした。
 侍を気取った髪型で社長でもあり将来音楽学校を造りたい反田恭平は風貌に似合わず繊細な
タッチで絶品の感性を感じさせてくれました。
 前回ショパンコンクール入賞者の小林愛実はさすがの貫禄でダイナミックな劇場型演奏に
引き込まれたのでした。
 東大出で人気のユーチューバーの角野隼人はショパンが乗り移ったようでうっとり時を忘れました。
 など今回はスターが揃いました。予選87名が1次入賞。そこから2次,3次と半分ずつ減り本選に
残った12名。 コンチェルト1番(40分)を全員弾いて競います。
 なんと反田恭平2位!!小林愛実4位の好成績でびっくりしました。
 1位優勝者は中国系カナダ人のBruce Lueで彼はアジアの血を感じさせてくれる誠実で完璧な
演奏でした。
 
 入賞者のガラコンサートが来年2月1日、2日にあるそうです。今度は生演奏を聴きにいきます。  
 もう私はショパンの生家や冷たい雨の降るクラクフに行く事はないでしょう。
 このつたない紀行文を書くにあたり前の写真を懐かしくみたりして思い出が蘇りました。

 チャンスを下さった徳永さんに感謝して筆を擱きます。        (完)  

 注)奥田さんは、2010年の同コンクールを見に行かれていて、下記投稿をしていただきました。  

 下記Clickの前の図をクリックして、その記事に跳びます。   但し受賞者コンサートは、既に聞けません
 訪問記:ショパンコンクール・ポーランド紀行 ココをClick     2010/11/25
 二人の受賞を祝う、TV放送のYutubeは、
 左図をクリックして、見てください。(約8分)
 (これを見終わった画面から、関連のYoutubeが沢山見れます。
   興味のある方は堪能ください) 

        < Yutubeの見れる期限は、不明ですので、いつか見れなくなると思います、お早めに>
■コンクール結果発表
Announcement of the results of the 18th Chopin Competition - YouTube

小林愛実 4位 最終演奏
AIMI KOBAYASHI – final round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube

■反田恭平 2位 最終演奏
KYOHEI SORITA – final round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube

■反田恭平 第一ラウンド演奏
KYOHEI SORITA – first round (18th Chopin Competition, Warsaw) - YouTube


   加藤良治君を想う
               

    3B 小沼 力
   
    2020/10/13

   

    

  

 サラリーマンになって45年目のことだったか、八重洲にある
商工中金本店と私が勤めていた会社の間に行きつけの雀荘があった。
 ある晩、いつものメンバーと卓を囲んでいると、ちょっと離れた
席からチラチラとこちらに目を遣る男がいた。
しばらくすると、男が席を立ってこちらに近づいて来るなり
小沼君じゃない ? “ と声をかけてきた。私も彼を見て一目で
加藤君 ! “だと分かった。

 彼が商工中金に勤めていること。この雀荘にはよく来ることを
告げて足早に元の席へ。しかし、ここで彼と出会ったのはこの一度きり。その後、彼と遇うことはなかった。 

それから30数年後に開かれた08年の同期会で、再び彼が私を見つけ、
あの時は奇遇だったねと当時と変わらぬ物腰で話しかけてきた。

 タイムスリップしたかのようなあの時の笑顔は今で
も忘れられない。

◇歌集 『白き花房』の上梓





     2020/6/27掲載     
 神戸在住の、森嶋(旧姓富田))Dさんから、五月末発行の素敵な本(左下)と下記メッセージを送付いただきました。
 長い間、短歌をやっておられていて、この本の発行に力添えをくださった、『海市』を主宰されている中川昭先生は、
「森嶋さんは短歌大会で何度も審査員賞や協会賞を受賞されている」とおっしゃています。今は亡きご両親も短歌をやっておられ、小学校の時に、その作品を目にされたそうです。  森嶋さんは清岡卓行氏(「アカシアの大連」で芥川賞を受賞された作家)の姪御さんでもあるそうです。    徳永G(記)
 
 
 
 
 
     森嶋郁子さんの歌集「白き花房」              小出 瑞穂B  (投稿)


装丁も題名もとても素敵な歌集が森嶋郁子さんから送られてきました。表紙にはアカシアの白い花房が描かれていました。その歌集の歌は温かみがあり優しく癒される歌ばかりです。 

 私は俳句を齧っておりますが、俳句より文字数が多いぶん歌はその人の人生が映しだされるようです。この歌集を読んで郁子さんとお誕生月が一緒ということもわかりました。歩んでいらした生活やお人柄やご家庭も彷彿といたしますし、郁子さんの人間関係も想像できます。ご主人様やお子様やお孫様への愛情も微笑ましいものです。

海外旅行も色々いらしているので珍しい国の歌が面白うございました。日常も非日常も歌から読み取れます。どの歌にもほっとさせられる優しさや穏やかさが満ちています。お悲しみの歌でさえ柔らかに感情が伝わってきます。

森嶋郁子さんとは高校時代は同じクラスになったときがありません。後に郁子さんの義理の従姉になられた吉竹(旧姓山元)圭子さんと同じクラスで親しくさせて頂いておりました。圭子さんを通じて郁子さんともご一緒する機会があるようになりました。圭子さんは東京外語大学の文化祭で英語劇の主役をするなど活躍されましたが、今はお体が悪く施設にいらっしゃいます。

私は季節感がでている歌が好きなようです。郁子さんの歌集で印象に残った歌に以下があります。

あぢさゐが仄かに赤く毬となる初めて嫁と会ひし日のごと

ちさき黄を密に咲かする菩提樹の甘き香流るベルリンの朝

風邪に咳く玄関のわれに宅配の声が勢ほふ母の日ふたつ

奥の院老杉の陰にしづもりて信長ねむる光秀ねむる

ちさき白花房となすアカシアしみじみ見上ぐ父母の大連

どの歌にも穏やかな幸せがあり、その幸せを享受する謙虚さが溢れています。 


◆この本は、北羊館発行、定価2750円<税込み>です。
関東お住まいの方で、徳永が頂いたものを、回し読みでも構わなければ、お声をかけてください。  以上

投稿: 金子昌子さんの死を悼む       
仕事を比較的早く終え、鎌倉彫の先生をしながら、マラソン・ゴルフでアスリート人生を謳歌し、同期会の幹事、Golf同好会のメンバー、色々な遊び・飲み会には必ず参加して、富士高同期会リーダーシップを発揮していた金子昌子さん《愛称:ねこちゃん》は、去る6月24日逝去されました。
 食道がんが見つかって最初の入院から、約2
月のあっけない別れとなってしまいました。 それを察知してからの、強い意志を感じるねこちゃんの生きざまを、彼女の仲間と一緒に、海外旅行を経験した桑田治子さん《愛称サンちゃん》が、お見舞いを通じて見てきました。 以下はサンちゃんのメールでの彼女への感謝を込めた投稿メッセージです。(多少コメントを入れました)

             ★ネコちゃん ありがとう!!           2012/6/25 桑田治子

ねこちゃん あまりにもカッコよく逝ってしまいました。 まるで自分で書いたシナリオのように。

未だ意識がしっかりしている時に、『もし私が逝ってしまったら、祝賀パーティをしてもらいたいの』
そのメンバーも図にあるらしく このお友達はみんなとあまりなじみがなく『一人で居たら サンちゃん誘って皆の中に入れてあげてね』とか 『華やかなドレスでワーワー笑いながら楽しんでもらいたい』 と言ってました。
愛君
<金子さんの息子>がその意思を尊重して ねこちゃんがこう生きたいと望んでいたよう いつも心がけていました。 だから通夜も葬儀もせず、直ぐに荼毘に付してほしいと。

でも昨夜<6月24日>は我らが旅友の一人<上智大学時代の友人>の実家が、<芝・増上寺系列の>お寺の方なので、ねこちゃんに一晩ゆっくり休んでもらおうと連れて帰り その息子さんのご住職に今日はお経を上げて頂き荼毘に付されました。

そのご住職 ねこちゃんは子供の頃から知っていて 『すごくイケメンで素敵な声でお経上げると檀家さんに人気なのよ』と。 その彼に最期のお経をあげてもらえるなんて、ねこちゃんシアワセです!
  英国に馴染みの深かった彼女の想いは、『お骨の半分はイギリス テムズ河へ散骨。残りを
<彼女が作った>鎌倉彫のお仏壇に 素敵な香水入れのびんに入れて 飾ってもよし、お参りしてもよし 好きにして』と言ってたそうです。

前夜は愛君から、『今日は横にいることにしました』とメールがありました。

ひどい苦痛もなくモルヒネも使わずに静かに翌朝旅発ったようです。あと数十分だと思いますとの連絡受けてオートバイで駆けつけましたが、、、、家から40分かかりますが、 途中携帯鳴ったけど 危ないので後で見ればと思いましたが、着信サインが無かったのが不思議。 でも愛君がねこちゃんのそばにいてくれて本当に良かったです。  感動するほど息子愛君は、仕事先の熊本を往復しながら献身的な介護をしてました。

まるで華麗な舞台を拍手喝采の中 幕を引いたよう。 拍手イッパイすればカーテンコールで又出て来てくれるかしら?
 わたし達が元気に人生を楽しんでいる事がねこちゃん一番喜んでくれると思ってます。                                  サン