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小グループ/個人のイベント・旅行・日々感じる事などを
紹介しています。
    皆さんも、ステキな作品ができたら送ってくださいね。


  
 2012/11/26
                        今成久子(上遠野):Eクラス


11月中旬、私は二本松市の某会場に、福島県臨床心理士会による親子遊び支援
という名目で参加しました。二本松市は福島県中央部に位置し、放射能危険地域
からははずれています。

市では9月から11月にかけて、『親と子で考える放射線学習会』を
実施しています。第1講座「心のケア」、第2講座「放射線低線量被爆の
影響」、第3講座「安全な食べ物ってなんだろう?」、第4講座「遊び」。
各講座とも日を違えて4会場にて行います。

    当日は10時~12時で、第4講座、就学前の子ども達対象の親子
ふれあい遊びでした。前半は保育士指導のもとに、総勢30名の
素晴らしい親子遊びに、私も楽しい汗をかきました。

 後半は、保護者のグループミ―ティングでした。親子遊びがテーマ
なのに放射能の話ばかりでした。そこでの話と、スタッフが後で
私に話してくれた内容をまとめると下記になります。


・参加者は、避難予定が無い人が大半であるが、避難について、
夫婦で意見の相違のある人もいる。自主避難者には補償がある
のに、避難しない人にはないなどの不満もあるという。

 ・「乳児のミルクの水は、市販のを使っているが、上の子は水道水
だが大丈夫か」の質問に、水道水は安全であるとスタッフが
答えていた。

 ・「2歳の娘がしきりに庭の土いじりをしたがって困る」という訴えに、
「手をアルコールでふいて、水で洗えばよい」と助言があった。

・店で買った食品は普通に食べるが、家庭菜園の野菜を食べる
のには抵抗がある。後でスタッフから、県外の野菜を選んで購入
している保護者も少なくないとの話を聞く。

・子どもを遊ばせるために、広い公共施設とか、金を取る遊技場とか、
除染された校庭などに車で連れていく。保護者からは、安全な
遊び場リスト作成の要望が出る。

・参加者は、一戸建てで、子どもがどたばたしてもよい広さの家に
  住んでいる方々のようであった。ある人から、以前アパートに
  住んでいた時は大変であったという話もでる。

 ・公園は草ぼうぼう。たまに子どもが遊ぶと、その親は無神経だと
  まわりに言われる。

・「うちの娘は将来嫁に出せるだろうか」という不安もささやかれる等。

 私は先の見えないあまりに深刻な日常の事態に直面し、ただただ怒りが
  こみあげています。

 2012/9/30  
                      
 喜久江(田熊):Dクラス
 

 震災から半年、昨年の9月に私たち(埼玉カウンセリングセンター、
日本カウンセリング学会危機支援チーム)はキャンピングカーで
宮城県石巻市の追波川運動公園に着きました。

 早速テントを張り翌日から3日間、◆足湯をツールとしてお話を
聴いたり、◆カフェでお茶っこをしながら情報交換やコミュニティ作りの
お手伝い等の被災者の心のケアのお役に立ちたいと活動を始めました。

  9月~11月の3回はキャンピングカーで行き、寒さが厳しくテントでの
活動が難しくなった12月からは、仮設住宅の集会所を借りての活動と
なりました。最初は1か所でしたが、次第に増えて今年の9月には
4か所の仮設住宅を1日づつ巡回訪問するようになりました。

 石巻市立病院の看護師の仮設巡回訪問チームとの出会いから、
行政の保健福祉課等とも連携をとり保健師等とも協力しながらの活動
で、住民の方特に、高齢で1人住まいの方への注意深い見守りを大切に
活動を進めているところです。

津波のことを溢れるように話される方、1年たってやっと津波の話が
出来るようになった方、津波で身内を亡くされた方の心の内を聴くたび
私たちに出来ることは・・・と考えてしまいます。

 平成24年9月で、活動を始めてちょうど1年たちました。かねてから
念願であった活動の拠点となるアパートを看護師のお力添えで借りる
ことが出来たことで、今後も仮設住宅に暮らす方がいる間は活動を
続けたいと思っています。

 各仮設住宅ではコミュニティが出来るとともに、集会所で女性たちが
お茶っこをし、やがて人形等の手作りを始めました。

その作品は、ボランティアで訪れた多くの人の目にとまり日本各地や
海外からも注文がくるようになったそうです。

初めは楽しみで作りましたが、売れることでとても励みになって
いるそうです。

「仲良く、楽しく、心をこめて」をモットーに作って下さる方たちから
品(わらべ地蔵等)を預り、寄付のつもりで買って下さる方に
おわけすることも、私たちの活動に加えることにしました。
  
                                       (完)

<追伸>

同期会では、参加の皆様、どうもありがとうございました。また、お疲れ様でした。

今までは、行事と重なって出られず、初めての参加で少し不安もありましたが、

和やかな空気の中で懐かしく楽しい時間を過ごすことができました。

また、無理なお願いを快く聴いてくださり石巻から預ってきた手芸品の販売をさ

せて頂きましたが、お蔭様で持参したものは完売となりました。そして、ゲームで

大富豪になられた杉本さん・布施さんから多額の寄付も頂戴しました。本当にあ

りがとうございました。皆様のご協力と励ましの言葉に心よりお礼申し上げます。

                                  10月15日 阪


同様な活動をされている方もおられるとは思いますが、素晴らしい
ことです。
同期会当日、本人に経験報告を少しして頂きます。
寄付に関しても多くの方が既にされた事は承知の上で、同級生が
頑張っている話を知って、協力してもいいよという方は、同期会当日、
作品を少し持参していただきますので、よろしければ ご協力を
お願い致します。 

                               HP管理人
 

    2012/09/0
                              7西村周一Fクラス
    
今朝の日経の「交遊抄」を読んでいて、筆者の商船三井の液化天然ガス運搬船の船長との交流から、十数年前に自分が名村造船所(佐賀県)の新造船の進水式に招かれ訪れた時のことを思い出した。 
進水式は新郎新婦の披露宴のような厳粛なもので、船はこの後、参列者に見送られて処女航海にと旅立つ。
 この新造船はインドネシア産の超低硫黄原・重油を長期に亘り日本へピストン輸送する為に造られた輸送船で、主な荷主は東京電力。 
 東京電力に比べれば何分の一にしかならなかったが、毎月一定量の低硫黄重油をコンスタントに受入れていた、僕の出向先も又荷主として招待リストに載った。新造船の進水式には立ち会う機会はそれまでにも何度もありながら、他の仕事の都合で後輩に譲って来た僕にとってはこれが最初で最後の機会となった。
 儀式が滞りなく終わり、船上と陸地側の参列者を結ぶ幾重ものテープが吹き流れる中、船上に立つ船長はきちっと背筋を伸ばし右手で敬礼の姿勢をとり、「蛍の光」の流れるのを聴きながら船が徐々に離岸、遠くへ去って行った光景は未だ瞼に焼き付いている。日本のエネルギーの総消費量からすればほんの一滴だが、この船も船長も長く日本へ石油を運び続ける使命を負うのだと思いながら、凛々しい船長の姿を目にし自然と涙の湧き出るのを止められなかった。


  卒業式に歌われる定番であった「蛍の光」も現代では歌われることも少ないらしい。 「仰げば尊し」と並ぶこの名曲に現代の歌がとって代わられてるらしいと聞くのはとても残念であり、日本人の情緒が全く変わってしまったのかと訝しく思いつつ旧き佳きものも簡単に捨て去る風潮を嘆かわしく思えてならない。
 「蛍の光」がスコットランド民謡とは旧知のことであったが、今年の6月、大学時代の仲間達とブリテン島を北から南へと縦断する旅に同行してくれたスコットランド在住の日本人女性ガイドからこの曲の作詞者、18世紀スコットランドを代表する「国民詩人」、ロバート・バーンズに付いて何度も解説を受ける機会があった。

 
 原題が「オールド・ラング・サイン」。 日本語名では「遠き時代」と訳されるこの詩、旧友との懐かしい思い出を語り合い、そして再び別れて行くという内容で、スコットランドでは卒業式に歌われることはなく、大晦日の夜に歌うそうである。
 過ぎ去って行く年に別れを告げ、新しい年を迎える時に歌う、寒いスコットランド夜、家族や仲間が集まり声を揃えて歌うその歌声、聴いてみたいものである。
 この歌が日本に渡ってきたのは、江戸時代末期、スコットランドからやって来て長崎に
グラバー商会を興した貿易商、トーマス・グラバーがイギリスへの密航を希望する長州藩の若者5人、井上聞多(馨)、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤俊輔(博文)、野村弥吉を1863年5月ロンドンへ向けて送り出したことに由来する。
 尊王攘夷論者の彼らが訪れたイギリスで余りに違う彼我の実力差に愕然とし、外国と戦う事の愚かさを悟り、帰国後は開国を説く方に転向したが、当時「右手に国富論、左手にウイスキー」の言葉と共に彼らは吸収したスコットランドの文化も持ち帰った。
 明治維新の偉業の後に維新政府で要職に就いた彼らの力で文部省唱歌を編纂された際にこの「蛍の光」が組み込まれたのも自然の流れであったろう。
 日本に移入されて120年近く経過するこの名曲、永遠に歌い継がれて欲しいと切に願う。
 
Scotlandの風景             2012/June 

フォートウィリアムの湖

ハイランド゙の原野とバグパイプニスト

フォート・オーガスタスの運河

13世紀のアーカートの古城

マクベスの舞台で有名なコーダー城

エジンバラ城